随分、BLOGの更新頻度が鈍ったまま早くも師走に突入です。
相変わらず忙しい毎日を過ごさせていただきまして、全国の皆様に
感謝感謝です。
忙しい中でも、これだけはアップしようしようと。。。思っていたのが、
今年最後の新規ワイナリー。
Corte Figarettoコルテ フィガレットです。
ここのワイナリーのイチオシは、何と言っても
アマローネです。
私自身、実はそれほどアマローネが得意では無かった。。。のですが、ここのアマローネは美味しいです。
そもそも、アマローネって、、
「スゴ~イ!」とか、「滅多に飲めない。。。」とか、
「熟成させないと。。。」とかいうイメージが強すぎて、
ちょっと「身近に感じ難い」ところが有りませんか?
確かに、収穫した葡萄をわざわざ陰干しにして。。。水分を飛ばしてレーズンのようになった
葡萄から果汁を絞るわけですから、手間もコストも掛かるわけです。
なので、一般の人にはなかなか理解されない。「通」好みのお酒になってしまったのだと思いますが、
今日ご紹介するコルテ・フィガレットのアマローネは、非常に親しみやすいアマローネです。
![06_hi[1]_convert_20111202192156](http://blog-imgs-17.fc2.com/a/l/t/altolivello/20111202192921568.jpg)
コルテ・フィガレットは、ヴェネト州ヴェロナの北側に続くパンテーナ渓谷に沿って、ヴァルポリチェッラ “VALPANTENA”に本拠を構えます。
ヴァルポリチェッラのサブゾーンとして、VALPANTENAを名乗れるのは、僅か5件ほどのワイナリーで、コルテ・フィガレットはその中で最も小規模な家族経営のワイナリーです。
パンテーナ渓谷の北端にはアルプスから連なるレシーナ山脈がそびえます。
夏には非常に暑くなるヴェローナですが、VALPANTENAのエリアでは、夜8時になると、風向きが変わり、アルプスからの冷たい風がパンテーナ渓谷に沿って吹き降ります。
その為、標高180m程の畑にも関わらず、昼夜の寒暖差が大きく、香りが高く甘みの有る葡萄の栽培に適した特別な環境が揃っています。
コルテ・フィガレットのオーナー、マウロ=ブスタッジ氏は3代目。畑は100年の歴史があるそうですが、祖父の代は自家消費用のワインを造る為、そして父の代はカンティーナ・ソチャーレ(協同組合)に葡萄を売っていました。
VALPANTENAという最高のミクロクリマに恵まれた自分の畑のポテンシャルを信じ、2003年から少量のワイン造りを開始します。元々所有していた4haの畑と、買い足した3haの畑から、品質重視のヴァルポリチェッラを造り出します。
コルテ フィガレットのワイン造り。コルテフィガレットは、最高の状態の葡萄を収穫するため惜しみない努力をしています。
グイヨ仕立てとペルゴラ仕立てを組み合わせた葡萄畑はhaあたりグイヨで4000本~5500本の密植。ペルゴラではhaあたり3000本となっています。グリーンハーベストで、惜しみなく収量制限され、最高の完熟葡萄のみが手摘みで収穫されます。
![33_hi[1]_convert_20111202192222](http://blog-imgs-17.fc2.com/a/l/t/altolivello/20111202192921388.jpg)
収穫された葡萄は、傷が付かない様に、10kg毎に箱に小分けされ、カンティーナに運ばれます。
除梗後、醗酵タンクに葡萄を移す時も、ポンプは使わずに、地下のタンクに優しく落とします。勢いよく落ちて、細かいカスが出ないように、前もって、タンクの底には、房を手で敷き詰めて、衝撃が大きくないように配慮しているそうです。
このようにして、細かいカスが出ないようにすると、醗酵後に、ワインとカスを分けるときに、クリアーなワインが出来るそうです。
![22_hi[1]_convert_20111202192454](http://blog-imgs-17.fc2.com/a/l/t/altolivello/20111202192921fd2.jpg)
スペリオーレと、アマローネに用いるバリックは、フランス・ボルドー近郊のブリーヴという街にあるあるメーカーTREUIL社の特注品です。主に選ぶのは、アリエ・トロンシェ産のもの。
マウロ氏は自ら現地に足を運び、木材の段階から選定。
気に入った木材にサインをして、その木を乾燥させた3年後にチェックをして、バリックに仕上げるそうです。
清潔でクリーンなアマローネ
AMARONE DELLA VALPOLICELLA VALPANTENA “Brolo del Figaretto”コルテ・フィガレットの最高傑作。
フィガレットエリアの自社畑で栽培。グイヨと一部ペルゴラ。
グリーンハーベストの他に、8月にもさらに葡萄を取り除き、収穫量はhaあたり21ヘクトリットル。
品種:Corvina, Rondinella, Molinara, Oseleta, Corvinone e Croatina
収穫後、100日~120日陰干しを行い、ステンレスタンクで醗酵。
醗酵温度は他のワインより低めで、18~20℃ 45日から50日掛けて行なう。
24ヶ月バリックで熟成。
パワフルさとしなやかさ、エレガントな雰囲気を併せ持つ優美なワインです。
果実味を綺麗に残したアマローネ、伝統の中にも多くの革新が垣間見れるワインです。
年産12000本“Brolo del Figaretto”とは、フィガレットの壁に囲まれた。という意味で、
このエリアから産み出される特別なワインの象徴として付けられました。
私のイメージですが、このワイナリーのヴァルポリチェッラには共通してオレンジピールの
香りがあります。しっかりとした骨格のアマローネにもこの心地よいオレンジピールが
感じられ、メインのお料理に合わせても楽しめる豊かな酸を持ち合わせています。
お料理に気軽に合わせられる、親しみやすいアマローネ。
価格のほうも、なかなか親しみやすく、市場価格で5,000円程で、手に入ると思います。
年末のちょっとした贅沢に、是非皆さんで楽しんでみてください。
http://www.altolivello.jp/corte.html
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- 2011/12/02(金) 20:00:34|
- ワイン
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