ALTOLIVELLO スタッフBLOG

イタリアワイン専門インポーターALTOLIVELLOスタッフの日々の日常を綴るBLOGです。皆様に美味しいイタリアワインを飲んでいただく機会を増やすべく、日々営業中!

ワイナリー訪問記 vol.5 TERCIC MATIJAZ-2

さて、スロヴェニアとの国境境にあるコッリオ地域ですが、
今回訪問したテルチッチは、現オーナーのマティアジュ氏は3代目。
先代は葡萄栽培農家として、収穫した葡萄を大手ワイナリーに販売していました。
1993年にマティアジュ氏が、自宅の倉庫を改造した場所で
トライアル的にワインを造り始めます。
この際にキーマンとなるのは、再三各地で触れられていますが、ヴィエディロマンスの
ジャンフランコ=ガッロ氏。
敬謙なクリスチャンである2人は、教会を通じて知り合い、マティアジュ氏は
ジャンフランコ氏のワイン作りの姿勢に感銘を受けます。
それをきっかけにワイン造りでの協力体制が築かれ、多くのアドバイスを
ジャンフランコ氏から受けています。

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祖父の代に使っていたというトルキオ(葡萄絞り器)

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最初の年は、この自宅のガレージで、ワインを仕込んだとか。。。


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奥さんとお母さん、みんな笑顔が優しいファミリーです。


さて、早速マティアジュ氏と、畑を回ることになりました。
勿論最初は、ワイナリーの看板ワイン「VINO DEGLI ORTI」の畑です。
実は、この畑はスロヴェニアに在ります。
完全に国境の向こう側になります。

IMG_4773.jpg
南向きの標高180~200mの斜面で、日当たり、水はけ、風向きなども最高のロケーション。
畑自体は3haほどありますが、結構な急斜面のため、実際は1.6haほどの面積になります。
斜面の下部にはマルヴァジア=イストリアーナ、上部にはフリウラーノが植えられます。
ちなみに、このVINO DEGLI ORTIという名称は、
「野菜畑のワイン」と言う意味です。
野菜畑は同じ畑に違う種類の野菜を植えるので、マルヴァジアとフリウラーノを混植するこの畑を
そう名付けたそうです。

IMG_4783.jpg
この畑の特徴はなんと言ってもCOLLIOの丘陵地独特の土壌である
「ポンカ」です。
ポンカははるか昔氷河期の泥炭土で、
何千年もの雨と太陽の影響で、石のようになって来るそうで、
このVINO DEGLI ORTIにも大きなポンカの固まりがありました。

IMG_4791.jpg
一見大きな石の塊なのですが、叩くと簡単にポロポロ崩れます。
しっとりとしていて、ポンカにはマグネシウム、カルシウムが多く含まれ
保水力も高いため、葡萄に独特の影響を及ぼすそうです。
このコッリオからイソンゾ川に沿って、下りていくと、このポンカが
だんだん細かい砂になっていくそうですが、このスロヴェニアの丘陵地では
かなりごつごつとした地層が見受けられます。

ヴィーノデッリオルティの瑞々しい果実実と、ミネラル感。
そしてしっかりとした骨格は、このような土壌により、生まれているのですね。
上の写真を見ていると。。。。飲みたくなりますよね。
ヴィーノデッリオルティ。

ちなみに、2008年は、この畑の下のほうでベト病が流行り、
マルヴァジアはほとんど収穫できませんでした。そのため、2008年は
ヴィーノデッリオルティは生産されず。。。。

常に自然の動きに左右されてしまうのも、自然と共存するワイナリーならではの
宿命です。

次回はイタリア側の畑をご紹介します。

つづく

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  1. 2011/05/20(金) 19:38:01|
  2. ワイン
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