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ALTOLIVELLO スタッフBLOG

イタリアワイン専門インポーターALTOLIVELLOスタッフの日々の日常を綴るBLOGです。皆様に美味しいイタリアワインを飲んでいただく機会を増やすべく、日々営業中!

ワイナリー訪問記 vol.3

今日もディステーザの続きを。。。

IMG_4515_20110423164338.jpg
こちらの樽は、今まで出てきたものよりも小さめですね。そう、225リットルのフレンチバリックです。
ディステーザで唯一造られるロッソが、
サンジョヴェーゼ、モンテプルチアーノ、カベルネの3種から造られる「MARCHE ROSSO NOCENZIO」です。
「なにもヴェルディッキオの名産地で赤ワインを造らなくても良いんじゃないの?旦那!」
という声もチラホラ頂きますが、ディステーザがロッソを造るのには理由があるのです。

もともとこのクプラモンターナというエリアは、黒葡萄の栽培も盛んで、特にモンテプルチアーノ、
サンジョヴェーゼは随分植えられていたそうです。
ところが、1960年代にヴェルディッキオがDOCに認定されると、みんな挙って黒葡萄を、
ヴェルディッキオに植え替えて行ったそうです。なぜなら、ヴェルディッキオのほうが、高く売れるから。
ヴェルディッキオのDOC認定前は、40%ほど植えられていた黒葡萄が、あっという間に10%程に
減ってしまったそうです。
もともと、このエリアの赤ワインはパワフル系のワインではなく、寒暖差を活かした酸の高い
赤ワインだったため、80年代90年代の世界的なパワフルワインのブーム下では見向きもされず。
それに対して、海側で造られるパワフルなロッソ・コーネロが人気を集めたとか。

それでも、コッラード氏は
「非常に繊細で長熟な赤ワインを造るポテンシャルがある土地なのだから、赤ワインを造るのは当然。」
と言い切ります。
そして、年々ワインもコッラード氏の好みに近付いているようです。

3種類の葡萄は別々に収穫され、NURと同じ縦型バリックでマセラシオンを行います。
サンジョヴェーゼで10日間。カベルネとモンテプルチアーノは2~3週間。
この後、品種ごとにバリックで醗酵を行います。
さらに熟成も最低1年間はこのバリックで行い、3種類をブレンドし、
ステンレスタンクで落ち着かせ、澱を下に落として、ボトリングします。
このワインは、フィルタリングは行いません。

最近、赤ワインの造りがきれいになったのですが。。。
とある秘密兵器の役割が大きいようです。


IMG_4488.jpg
じゃーん!

えっ!!

「この新兵器、マセラシオンのときに葡萄の果皮が上部に上ってくるのを防いでくれるので、
クリーンな味わいになるのさ!」
と、コッラード氏。

な・なるほど。。。。

しかし、確かに試飲した2009は、非常にクリーンな味わいになっておりました。


素晴らしい!

nocenzio.jpg
NOCENZIO MARCHE ROSSO



最後に。。。
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これが、あのワインの入っている樽です。

SOLERA 99 PASSITO


シェリーのソレラシステムのように縦に樽が積んであると思っていた皆様、ごめんなさい。
横並び3樽のみ。です。
中央の樽が一番古いワイン、左がその次に古いワインで、右は新しいワインだそうです。
良年のみ、遅摘みした葡萄を1月まで屋根裏で陰干しして、プレスします。僅か100リットルのモストしか
出ないそうですが、それをステンレスタンクで醗酵。
その後、このソレラ樽の一番若い所に入れます。
ボトリングの時には、一番熟成した樽からのみ入れるのではなく、3樽から少しずつ
ワインを取り、さらに、醗酵時のタンクから樽に入れていないワインもブレンドするそうです。
そんなこんなで、辛いようで甘い。熟成していそうでフレッシュさもある、
あの不思議なパッシートの味になるのですね。

面白いです!
99sml.jpg


さて、カンティーナ見学の後は、試飲をかねて近くのトラットリアへお食事に行きました。

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RISTORANTE DA ROSINA

試飲したワイン

○TERRE SILVATE 2010
○GLI EREMI 2009
●NOCENZIO 2009

どのワインもまだ閉じ気味ですが、果実味豊富でクリーンな印象です。
年々綺麗な造りになって行って嬉しい限り。
“自然派”を良い事に、“雑味の多いワイン”はやはりどうも好きになれませんのでね。

お料理は・・・
IMG_4527.jpg


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お~!
久々にダイナミック!イタリア!
を感じました。素晴らしかったです!特にパスタ。

ディステーザの畑、カンティーナを訪れて、もともとイタリア人が生活の一部としてワインを
造っていたという雰囲気を肌で感じた気がしました。
現在のワイナリーは、畑も数十ha、カンティーナも近代的。なところが殆どですので、
改めて「葡萄酒」作りの原点を見れたような気がします。
そして、コッラード氏には、「この設備で、良くこれだけの品質のワインを作れるなぁ!」
と、関心です。
田舎の小さくて古いカンティーナだから、味も田舎っぽくて古臭い。。。
ではなく。。。
田舎の小さいカンティーナなのに、国際的に評価されるワインを作り出す。
ん~。
格好良いではないですか。
ウチも、頑張って彼のワインを広めていかなけれないけません!

皆さんも。ね!
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  1. 2011/04/23(土) 17:57:23|
  2. 輸入
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